技法紹介
絞りとは
絞りとは、有史以来最も原始的な布に施す染色技法の一つです。
世界の染織分野での三纈(けち)「纐纈・夾纈・臈纈」の一つで「纐纈」が絞りの由来です。
また、「縫う」「括る」「畳む」という3つの手法によりその時代に合った表現として生まれたもので世界中に3000年以上も途絶えることなく現代に継承されています。
その中で有松鳴海絞りにおいても400年以上の歴史を有し、先人たちのたゆまぬ創意工夫により生まれた100種以上の絞り技法や染色技法により世界に誇る無類の絞りの産地として確立されています。いわば現在この産地は「絞りの原点」として、世界中から評価されています。
私達は、この有松・鳴海絞り産地としての誇りを未来に継承していくためにも絞りの産業、文化、伝統として有松をプラットホームに世界中に情報共有できる場として発信していくことが責務と感じています。また、有松鳴海絞りの歴史的な普遍性と新しさを追求して生まれる価値観を作り手も使い手も誇りと愛着を持って未来永劫つなげていくことに尽力しています。
絞りの技法
有松鳴海絞りの種類
縫絞り(ぬいしぼり)
巻上絞り(まきあげしぼり)
蜘蛛絞り(くもしぼり)
三浦絞り(みうらしぼり)
鹿子絞り(かのこしぼり)
手筋絞り(てすじしぼり)
板締絞り(いたしめしぼり)
嵐絞り(あらししぼり)
ほか100余種類