絞りの活躍

有松鳴海絞りは、本来の着物としてはもちろん、現代ではファッション業界やインテリア業界からも注目され、様々な場面で用いられています。

ファッション業界

絞りはもともと、染色方法の一つで「防染」の技術です。模様の部分を硬く糸で括り、染色後に糸を抜くと絞られた部分が防染され白く表現されます。近年では、これを素材を変化させることで絞り独特の形状を残すことが開発され、新しいファッションやインテリア分野での展開が可能になり、世界的にも知られるファッションデザイナーが、その特性や素材感に着目し、世界中のコレクションで作品を発表しています。

「cucuri」

昔から人々の日常に寄り添ってきた絞りを今も身近に感じてほしい。そんな想いから産地メーカーとデザイナーがタッグを組み誕生したアパレルブランド“cucuri”。絞りの中でもヒートセット技法に着眼し、現代のライフスタイルにあったデザインを展開しています。

久野染工場

日本の伝統的な技術である絞り。その絞りの持つアクセサリー的な要素を引き出し、ネックレスやコサージュとして表現。凹凸感がある新しいテキスタイルを発信しています。

suzusan

日本を代表する伝統工芸である、有松鳴海絞りのファッション、インテリア、ホームリビング、照明など世界各国、主にヨーロッパを中心に国内外に向けて発信しています。世界30ヶ国ほどの国々で、ショップ展開を行い、名立たるラグジュアリーブランドとの連携も数多く実現しています。

インテリア業界

近代の建築空間に照らし合わせたインテリア作品が増えてきています。衣類だけにとらわれず、絞りの価値を現代建築にも反映しています。